読み下し
、子貢に問うて曰わく、夫子の是の邦に至るや、必ず其の政を聞く、之を求めたるか、抑々之を与えたるか。子貢曰わく、夫子は温良恭倹譲、以て之を得たり。夫子の之を求むるは、其れ諸れ人の之を求むるに異なるか。
ひろみ現代語訳
弟子の子禽が、先輩の子貢に聞いた。「先生(=孔子)はどこに行かれても、必ずその国の政治の話がメインテーマになりますが、これは先生からの希望でそうなるのでしょうか?それとも先方から持ちかけてくるのでしょうか?」
子貢はこたえた。「先生は温・良・恭・倹・譲の5つの徳を身につけていられるので、自然とそうなるのだと思う。もちろん、先生ご自身も政治に関与したい、という希望はある。先生にとって大事なのは『権利の掌握』ではなく、『徳の実現』である。だから、先生はどこに行っても、他の人たちのように、媚びたり、へつらったりして、官位を求めるようなことはしない。それが、相手の心に響いて、自然に政治向きの相談になまで発展していくのではないかと思われる。」
ひろみまとめ・解釈
*先生は温・良・恭・倹・譲の5つの徳を身につけていられるとは
温(温厚):おだやかで
良(善良):すなおで
恭(恭順):うやうやしくて
倹(倹素):つつましやかで
譲(謙譲):へりくだる
この5つをすべてをもっている人いますか?私はひとり知っています。事業も投資も成功され、多くの人から慕われ、尊敬されている方。やはり、そういう方が周りを味方にし、周りを良き方向へと変えていき、すべてを手にするのだと思います。
**以下の文献・WEBを読み、私なりの「現代語訳」と「解釈・まとめ」を載せています。結構内容変わっているなあ〜、と自分ですでに思っています。学説的に間違っているかもしれませんが、以上が私の論語の学びからのアウトプットです。
参考文献・WEB
*【現代訳】論語 下村湖人 PHP研究所
*論語解説 http://www.niigata-ogawaya.co.jp/rongo3/s-00-000.htm