読み下し
曰わく、弟子入りては則ち孝、出でては則ち弟、謹みて信、汎く衆を愛して仁に親しみ、行いて余力有れば、則ち以て文を学べ。
ひろみ現代語訳
孔子は言った。「若者は、家では両親を大切にし、社会に出たら目上のひとを敬いなさい。謙虚な姿勢で、言ったことは実行しなさい。そして、分けへだてなく人々を思いやり、人情深い方をお手本にしなさい。これらを実行してなお余力があるのなら、古典(詩・礼儀・音楽)を学び、教養を身につけなさい」
ひろみ解釈・まとめ
論語では「自分より年上の方を敬いなさい」というセンテンスが何回も言い方を変え、話されています。今日の論語はそれにプラスして2つ、ためになることが書かれています。
*分けへだてなく、人を思いやること
私たち日本人は「人に迷惑をかけないように生きなさい」という教育を受けていますが、インドでは「人は、人に迷惑をかけずには生きられないのだから、人の迷惑を許すようにして生きなさい」という教育がなされているそうです。後者だと、人に対して「ムカつく・ありえない・キモい・ウザい・キライ」っていうマイナスな感情を抱きにくいですよね。日本式だと「なに?!あの人こんなに迷惑かけてサイテー!」な流れが生まれますもんね。「人からの迷惑」に対しては、インド式に対応しましょう。
*余裕があるなら、学問をすること
「何が何でも勉強しなさい!いい成績とりなさい!いい学校に入りなさい!」って価値観の先生、親御さん。「勉強が大事だから、行事に参加しない」「勉強が大事だから、他のことなんもしなーい」っていう学生。成績が全てだと思っている人たちのことです。私の場合、23年間の人生で3人いましたね。そして3人の人望や今の状態をみて納得するんです。やるべきこともやらないで、勉強だけやってもロクな人間になれない、ということに。目上の人への敬いの言動を身につけることは簡単なことではない、でも何より大事なことなんです。それに勤しんで、かつ余裕があるなら、勉強を。この優先順位、ないがしろにしてはいけないですね。
**以下の文献・WEBを読み、私なりの「現代語訳」と「解釈・まとめ」を載せています。結構内容変わっているなあ〜、と自分ですでに思っています。学説的に間違っているかもしれませんが、以上が私の論語の学びからのアウトプットです。
参考文献・WEB
*【現代訳】論語 下村湖人 PHP研究所
*論語解説 http://www.niigata-ogawaya.co.jp/rongo3/s-00-000.htm